前回の対潜支援に続き、今度は砲撃支援の話。
Twitterで支援艦隊関連の話題を見かけた際に私が考えたことを、軽く整理してみました。

提督によっては「そんなこと普段から考えてるよ」という程度のことかもしれません。
内容は私の鎮守府を念頭に置いたものであり、しかも前回までそんなに支援のことを考えてなかった提督が初めて検討してみたのがこの記事です。
他人どころか私自身の役に立つのかどうかも定かではありません。それでもいいという方は続きをどうぞ。

(2021.3.2追記)
アップデートにより支援艦隊の火力キャップが引き上げられました。本記事は対応しておりませんのでご注意ください。


◆火力と命中はトレードオフではない…と考えてみる

道中にせよ決戦にせよ、砲撃支援の役割は「本隊が戦う前に敵の数を減らすor体力を削る」と言うことができます。
通常の戦闘とは計算式が若干異なるものの、実態は艦娘1人につき1回の単発砲撃。
その出来を左右するのは火力(攻撃力)命中の2要素です。

こう書くと、
「火力を積むと命中を積めず安定しない」
「命中を積むと火力を積めず安定しない」
というトレードオフの関係を思い浮かべそうですが……
砲撃支援では「必要な火力」と「必要な命中」を両立することも可能であり、難関海域ではそこを目指すことが突破への近道になります。
(着任直後など、装備の絶対数が少ない場合はさすがに厳しいです)


◆砲撃支援の性質

まず頭に入れておきたいのが次の2点です。

攻撃力キャップ値は150である (本隊の昼戦は180なので、それより低い)
② 装備の他に、Lvや運も命中率に影響を与える

まず①から言えるのは、「高火力の戦艦や空母ならキャップ値に到達するのはそれほど困難ではない」ということ。
言い換えれば「少ないスロット数で必要な攻撃力を確保できる」ということ。
同時に「スロットが余れば余った分だけ命中上昇の装備を詰め込める」ことも意味します。

ただし、この話は「同航戦でキャップ値に到達できたらよしとする」場合です。
反航戦を考慮に入れるとキャップ到達に必要な火力が184まで上がるため、さすがにトレードオフは否定できません。


要するに素の火力が高ければ高いほど、支援要員としての評価は高くなります。Power is everythingです。

②からは、「艦娘の運を把握しておくことで、より強力な支援艦隊を組める」と言うことができます。
駆逐艦・軽巡・重巡の運は夜戦カットインに関わるので意識する提督が多い一方、戦艦や空母の運はどちらかといえば地味で忘れられがちな要素です。
夜戦という「主役」ではなく、支援艦隊のような「脇役」の話となれば尚更です。

支援なんて火力さえ高ければ誰を使っても大体同じ?
そこを見直すのに便利なツールが砲撃支援命中計算機です。

極端な例ですが、私の鎮守府にいるイタリア戦艦姉妹を見てみましょう。
特に手を加えていないRoma改 (Lv99・運8) と、訳あって運を改修したItalia (Lv150・運59) に同じ装備を持たせて、キラキラ状態で軽巡ツ級eliteを砲撃した場合のシミュレーション結果です。
スクリーンショット 2020-06-16 1.23.29
スクリーンショット 2020-06-16 1.23.16
命中率に14%もの差が出ました。
細かい計算式の説明は省きますが (wiki参照)、当鎮守府のItaliaはRoma改に対してFuMOレーダー1個分以上の命中アドバンテージを持っている、とも言い換えられます。


◆適材適所

そもそも艦娘の運用方針とか、どこまで手間をかけられるかは提督によって異なると思うので、先に私の支援艦隊に対する考え方を書いておきます:

● 基本的にキラ付けは面倒くさい。敵が弱ければ決戦支援は旗艦だけキラで済ませたいし、少数の強力艦だけを何度もキラ付けする運用は避けたい
● キラなし支援砲撃の命中率が低いことは知っているので、本当に必要な時には全キラで臨む意思がある
● 難関海域の場合、支援に回る可能性のある艦を攻略開始前に全員キラ付けしておく。攻略中にキラが消えたら順次交代していき、交代要員のストックが尽きたら攻略を中断して全員キラ付け……というサイクルで進める (あくまで原則)

この場合、ほぼ全ての戦艦や空母に支援起用の可能性が出てきますが、Lvと火力と運がバラバラな各艦を何も考えずに交代していくよりは、ある程度適性を考えながら振り分けた方が安定した戦果を挙げられるでしょう。

そこで、こんな表を用意してみました。
名称未設定_
名称未設定_2
支援艦としての「強さ」に直結するLv・火力・運、あと一応コスト (指輪による軽減も考慮) を一覧にしたものです。
高中低は「当鎮守府の保有戦力の中で高い方か低い方か」の相対的な分類です。

そして、「強さ」を考慮して戦力を3つのグループに分けます。

● グループA
火力・運の両方が高い艦。十分な攻撃力を確保しながら命中も上積みできる。高耐久・高回避の敵がひしめく終盤海域の決戦支援では必ず起用したい。ただし本隊に回る艦も多く、全員を支援として使うことはほとんどない。
大和型は素の火力が極めて高い=命中装備を多く積めるので例外的にAとしたが、コストが重すぎるので優先度は低い。
● グループB
運は並でも火力が比較的高い艦。装備の積み方次第で道中にも決戦にも。
計算式の関係で空母は戦艦より攻撃力を上げやすいので、Lv(169)・運(36)がともに高い葛城は素火力が低くても例外的にB。
● グループC
その他の艦。火力と命中の両立には装備の配分を工夫する必要がある。なるべくAやBの艦と一緒に編成し、Cのみで組むのは省エネ重視(掘り周回など)の場合だけ。


さて、この考え方で支援艦隊を運用するとどうなるのか。実際に戦果は安定するのか。
それは次の梅雨・夏イベで試してみるとして、この機会に他の提督さんの支援運用法も聞いてみたいところです。
ブログをお持ちの方もそうでない方も、ぜひご教示ください…。