執務室から@五月雨が率いる佐鎮

Twitterに書くにはちょっと長くなるような、提督の考えを書き連ねるスペースです。

2013年10月

こんばんは、Luimagoと申します。

前回は「マリーンズのバッテリー別投手成績」について少し真面目に考察しましたが、今回は単なるネタ記事です。


明日(日本時間)からMLBのワールドシリーズが始まりますが、実は同じ日にKBO(韓国プロ野球)の韓国シリーズも始まります。
そこで昨日はKBOの情報を扱っているサイト(室井昌也氏の「ストライク・ゾーン」)を覗いていたのですが…

現在の韓国プロ野球は1リーグ9球団からなり、16回総当たりの128試合制でリーグ戦が行われています。
当たり前ですが順位表は他国のリーグよりもずいぶん縦長です。
再来年には1球団増えて10球団になる予定だそうで、「それなら2リーグにしてもいいんじゃないの?」と思いますが、実際そういう動きがあるのかどうかは分かりません。

さて、そんな縦長の順位表を眺めていてなんとなく考えたのが
NPBが今の球団数で1リーグ制をやったらどうなるんだろう
ということでした。

1リーグ12球団なんて勿論ありえない話です。
(04年のプロ野球再編問題では、近鉄・オリックスの他にもう一組合併して1リーグ10球団にするという暴論もありましたが…)
しかしデータを使って遊ぶだけなら何でもやりたい放題なのです。


前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題。

今回は「NPB12球団を1リーグにして13回総当たりの143試合制ペナントレースをやったら、どんな順位表が出来上がるか」というシミュレーションをします。
ホームとビジターの配分とか細かいことは完全無視です。


交流戦も含めて、とりあえず全球団との通算対戦成績は簡単に求めることができます。
05年から今年までのチーム間の試合数は以下の通り。
vs同リーグ:セ212試合、パ208試合
※05・06年のリーグ戦はセが各22試合、パが20試合07年以降はセ・パ共に各24試合
vs他リーグ:40試合
※05・06年の交流戦は各6試合07年以降はセ・パ共に各4試合

この9年間の対戦成績を各球団について集計し、他11球団との勝敗をそれぞれ13試合に換算します。
リーグ戦と交流戦の通算対戦成績を1:1で評価するわけです。
勝数、敗数、引分数の計算は

セ球団vsセ球団 → (勝数or敗数)×13/212 の小数第1位を四捨五入
パ球団vsパ球団 → (勝数or敗数)×13/208 の小数第1位を四捨五入
セ球団vsパ球団 → (勝数or敗数)×13/40 の小数第1位を四捨五入
引分数 = 13-(勝数+敗数)
注:通算で引き分けがなく勝数と敗数が等しい場合は「6勝6敗1分」と換算する

となります。
9年の間にチームの陣容は大きく変わっていくので、例えば「2013年の戦力で13試合ずつ均等に対戦した場合」とはかなり違う数字になると思いますが、
今回は「長期的に見た各チーム間の力関係」によって算出すると考えていただければ良いでしょう。



様。

さて、この計算によってできた「順位表」がこちらになります。
計算ミスは一応チェックしましたが残っていたらご勘弁ください。



カード負け越しのなかったソフトバンクが2位巨人の猛追(?)をかわして優勝。
中日と日本ハムは熾烈な3位争いを繰り広げ、僅差で中日が上回りました。
5位阪神、6位ロッテ、7位西武までが勝率5割。
全球団に負け越した最下位の横浜(DeNA)は勝率4割を切ってしまいました。

繰り返しになりますが、これは05年から今年までの対戦成績を全部まとめて計算しているので、
「これが今年の○○だったらもっと上(or下)の順位にいるだろう」と思われるところも結構あるかもしれません。
個人的には楽天はもっと上に来てもいいと思いますが、創設当初の成績が大きく影響してしまったようです。

以上、数字のお遊びでした。

こんばんは、Luimagoと申します。

私が応援している千葉ロッテマリーンズのレギュラーシーズンが終わりました。
最後は西武に押し切られて3位。ちょっと残念でしたが、新監督の1年目としては決して悪くない成績です。

さて、今年は単なる思いつきで「バッテリー別の投手成績」をひたすら記録していたのですが、せっかくまとめた記録ですから、どこかで公開したいと考えました。
自分のブログでもいいのですが、野球以外の記事(艦これとか)に埋もれそうなので、こちらに記事を作ってみたというわけです。 結局埋もれていますが気にしない。

注:個人集計なのでミスがあるかもしれませんがご了承ください。

では早速見ていきましょう。まずは捕手を基準にした成績。
画像はクリックで拡大できます。



たとえば「里崎」の表の「グライシンガー」だったら、「里崎と組んでいるときのグライシンガーの投手成績」を表します。
「投手個人」は捕手別の投手成績を全部合わせたもの。これはデータサイトで普通に見れるものですが、一応並べてみました。
なお、イニング数の「.33」「.67」はそれぞれ「1/3」「2/3」を表しています。


各表の一番上にある「捕手成績」を抜き出してみましょう。

金澤:53試合 315.1回 自責137 与四球134 被安打311 防御率3.91 WHIP1.41
川本:46試合 260.2回 自責109 与四球079 被安打299 防御率3.76 WHIP1.45
江村:62試合 346.1回 自責142 与四球139 被安打334 防御率3.69 WHIP1.37
里崎:43試合 343.0回 自責141 与四球098 被安打349 防御率3.70 WHIP1.30
田村:07試合 016.0回 自責008 与四球004 被安打008 防御率4.50 WHIP0.75

今年は開幕から里崎が不在だったため、シーズン前半は金澤、川本、江村の3人がまんべんなく出ていました。伊東監督も必死にやりくりしていたことでしょう。
スタメンは金澤35試合、川本28試合、江村38試合。
里崎が本格的に出場したのは8月以降ですが、出場時は全てスタメン。守ったイニング数も江村とほぼ同じです。
田村はわずかな試合数ですが、ルーキーイヤーから一軍の試合に出られたのは幸運でした。来年に期待ですね。

上の4人について、防御率とWHIPについてはどの捕手もそれほど差がありませんが、与四球被安打の比率に注目。
川本のWHIPは被安打が、金澤と江村のWHIPは与四球がそれぞれ数字を悪化させているようです。
このあたりにリードの性格が表れているのかもしれません。
データとは関係ないですが、個人的には与四球の少ない方が好みです。


今度は視点を変えて、投手を基準にした成績を見てみましょう。
これはある程度登板数が多くないと比較にならないので、「先発10試合以上 or 救援30試合以上」という条件でピックアップ。
その上で、そこそこ試合数(イニング数)がある場合に限り、数字がよいものと悪いものに印をつけてみました。(※個人的な印象によるものです。基準も適当です)

まずは先発陣。西野は救援でも少しだけ投げました。

シーズンを通して投げたのは西野と唐川だけ。
成瀬-金澤、唐川-川本についてはシーズン前半の好投によるところが大きいです。
捕手による差がはっきり出ているのは古谷。
グライシンガーはほぼ里崎と組むしかなかったとはいえ、この成績ではちょっと厳しい。
年齢による衰えも影響していると思われます。

続いて救援陣。藤岡と松永は先発でも投げましたが、救援の方が多いのでこっちに入れました。

益田は今年もよく投げました。その中では金澤と組んだ時がなんと防御率0.00。
ただし益田は楽天戦の成績だけが特に悪いので、捕手の相性というよりは対戦相手の巡り合わせによる部分が大きいかもしれません。
藤岡(先発した試合がほとんど西武戦・日ハム戦で、どちらも打たれている)、松永(川本と組んだヤクルト戦で逆転満塁サヨナラホームラン被弾)についても同様だと思います。

それにしても松永は先発・中継ぎ・抑えと大活躍してくれました。来年は中継ぎか抑えで固定してほしいところですが。


データは以上です。
自己満足でまとめただけの記録ですが、話の種にでもなれば幸いです。

実は完成したデータを眺めるよりも、各試合の後に数字を入れていく作業が意外と楽しいんですよ。
ガッカリするような負け方をした時も、数字と向き合えば冷静になれるものです。
これも野球の楽しみ方の一つではないでしょうか。

↑このページのトップヘ