突然ですが提督の皆さん。対潜支援を使ったことはありますか?



……なるほど。

対潜支援(対潜支援哨戒)とは、2017年11月17日のアップデートで追加された支援艦隊の一種です。
詳しい仕様や使い方はwikiの支援艦隊ページや解説動画をご覧いただくのが早いですが、

要点としては

① 「駆逐2+軽空母2+正規空母2」または「駆逐2+軽空母4」が定石
② 対潜値+1以上の航空機だけが攻撃を行い、爆雷やソナーは無関係
  (水戦や水偵でも一応可。艦戦は不可)
③ 威力に関わるのは機数と装備対潜値のみで、艦娘の対潜値は無関係
  (護衛空母は搭載数が少ないため不向き)
④ 水上艦のみの敵編成に対しては航空支援として働き、制空や対空砲火により撃墜が発生する
  (対艦攻撃できない機体だけを搭載すればスルー可能)
⑤ 航空支援の一種なので陣形は無関係、熟練度も無関係
⑥ 水上・潜水混成の敵編成に対しては艦戦が飛ばず、制空に関わるのは攻撃を行う機体のみ

といったところです。
特に重要なのが③で、深く考えず正規空母に友永天山や村田天山(ともに対潜+6)を積んでも、多少は戦力になってくれます。それらの機体が本隊優先であることは言うまでもないですが。
機数の少ないスロットに艦戦を入れることで④の航空支援としても計算できるものの、敵の配置次第では潜水マス到達までに機数が減る可能性もあり、使いどころの見極めが求められます。


さて、私はこの対潜支援について実装当初から密かに注目しており、これまでのイベントでも何度か採用したことがあります。
本記事では当時の攻略記録を参考にしつつ、「どんな海域で採用し」「どれぐらい役に立ったか」を振り返ってみたいと思います。
今度の梅雨&夏イベで使う機会があるかは分かりませんが、参考になれば幸いです。



wikiの海域画像を使用しています)

◆2017秋:レイテ沖海戦(前編)

◎甲E1 (ルート出現ギミック〜ゲージ破壊)
2017autE1

ギミック用編成
DO4kh2KU8AAfIEp
ゲージ破壊編成
DO5hKsSU8AA2oE6

DO4W018VAAAE0ZH
対潜支援が実装されたイベントだけあって、E1は試しに使ってみろと言わんばかりの敵配置。
発動条件や威力について不明な部分が多かったので積み方は洗練されていませんが、道中支援の役割は十分に果たしていた様子。
ヌ級がいるHマスは対潜戦闘を終えた後であり、(ボーキをケチるつもりが無いなら)損耗を気にする必要はありません。


△甲E2 (スタート地点出現ギミック)
2017autE2

DO6AEZYUEAAArd2
DO55vC_UQAA8Fhj
潜水新棲姫と水上艦の混成部隊に対してS勝利を取るのがギミック解除条件。
ここでも対潜支援を採用したものの、姫を倒すなら本隊の対潜攻撃だけで十分足ります。
単横陣で戦うため水上艦のほうが生き残りやすく、そちらは陣形に左右されない航空隊で蹴散らすのがスマートでしょう。
攻略時は航空隊をFマスに送っていたので危うくS勝利を逃すところでした。


◎甲E3 (第1ゲージ)
2017autE3mapA

DO-suetU8AA6bwP

それほど強くない防空棲姫と戦う第1ゲージ。
手元の記録に装備が残っていませんでしたが、おそらくE1・E2と同様のはず。
・空襲を除くと道中2戦しかなく、Bマスの敵が弱いので砲撃支援が不要
・ボスが硬いため本隊に対潜をさせる余裕がない
・東海がE2報酬で初登場も、まだ1スロだけなので航空隊の対潜威力は頼りない
という理由で対潜支援を採用した…と思います。


◆2018初秋:連合艦隊、西へ

◯甲E1
DmnHS7tVAAAIrHe

DmnLc_ZU0AU0APA
DmnGpViUcAA46NB
ボスが潜水姫だったので決戦支援として使用。道中は支援不要の水上戦闘2回でした。
実装から約1年が経ち、装備の積み方が大きく変わっているのが分かります。


◎甲E3 (第3ゲージ)
EventMap2018_autumn_03c

DmudPnAUcAAh3lI
Dmuet-XUcAINbEW
DmuSlZrVsAAiEaD
特効持ちの空母を主軸とする編成で護衛独還姫に挑む第3ゲージ。
先制攻撃に優れる機動部隊の性質上、道中の水上戦闘は支援なしで優位に進められるため対潜支援を入れる余裕があったようです。
村田天山や流星601を採用したのは航空支援としての役割も意識していたからでしょうか。
搭載数の少ないグラーフを使っているのは間違いなく趣味ですね。


◆2019冬:ブイン防衛作戦

◎甲E3 (第2ゲージ)
EventMap2019_winter_03b

DvrXOLBUYAA8GcT
DvrXOagVYAA1H9F
道中潜水姫×2が多くの提督を苦しめた高難度海域。
東海部隊を2ヶ所に分散した上で対潜支援を入れて随伴を一掃し、潜水姫からの雷撃を可能な限り減らす作戦でした。
ヌ級改がいるJマスでは制空権喪失扱いで機数を削られますが、艦戦1スロや2スロで劣勢に持ち込めるわけではないので投げ捨てることになったと思われます。
なお、最終的なクリア時には東海部隊を使わずボスに航空隊を3隊送り込んでいましたが、対潜支援だけでは潜水姫の閉幕雷撃を防ぐには至らず、せっかく送った3隊目も有効打には繋がらずで感触はイマイチでした (先行提督の突破情報を見ても東海を使うケースと使わないケースが両方あった)。


◆2019夏:シングル作戦

◎甲E2 (第2ゲージ)
E2 wikia

本隊
EDtWHUhU8AAGI37
EDtWH8PU4AAe6Ym
←道中支援 決戦支援→
EDtWHvoU0AAvXdJ
道中は水上2回に対して対潜1回。砲撃支援の方が良さそうにも見えますが、
・ボスが非常に硬いため本隊には対潜装備の余裕がほぼ無い
・戦艦夏姫のTマスは砲撃支援でも無力化できない (特効持ちの欧州勢に任せて気合避け)
・道中の敵が制空0のため、積み方次第では航空支援でもそこそこの威力が出る
といった点を考慮して対潜支援を使いました。

ここでの注目は2019年5月末に実装された流星改(一航戦/熟練)です。
対空射撃回避効果が無いため [現在は弱めですが回避を持っています]、普通に運用すると全滅→熟練度消滅の恐れがある難しい装備ですが、熟練度が一切関わらない航空支援ならば問題なし。
雷装+15・対潜+7というスペックは対潜と対艦の二刀流を任せるのに最適といえるでしょう。


◯甲E3:第2ゲージ (削り)
E3æ_°2

EEQwMaXUcAErK5w
EEQwX4MU4AAGvVk
アンツィオ沖棲姫を陸上敵が守る難関海域。
削り段階では道中安定を優先するため、潜水マスが2回ある代わりに戦艦夏姫を回避できるL→Q→P→R→Uのルートを選んで対潜を手厚くする作戦に。
肝心の支援艦隊は装備を記録していませんでしたが、削り終えるまで撤退はゼロだったので狙い通りに運んだと言えそうです。
最終形態では砲撃支援に切り替えて戦艦夏姫経由のL→K→R→Uを進軍。東海はFマス集中としました。


◆まとめ

実装されてから約2年半の間に行われたイベントは8回、全34海域。対潜支援の出番があったのは8海域でした。
おおむね各ケースに共通しているのは、
① 敵潜を無力化したいが、本隊(と航空隊)だけでは手数が足りない
② 道中の水上戦闘を砲撃支援なしで突破できる見込みがある
の2点でしょうか。
そもそも強力で使いやすい砲撃支援が普通の選択ですから、それが不要な時だけ検討に値するというのは当たり前といえば当たり前ですね。

東海に関する新年の記事でも触れたように、対潜とは基本的に撤退を防ぐための補助的な存在です。
とはいえ、完全に無視していてはスムーズな攻略が困難になるのも事実。

まだ使ったことがない提督も、選択肢として頭の片隅に入れておいて損はないと思います。